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ドキュメンタリー「哲学への権利 国際哲学コレージュの軌跡」を観て

1月
25
7:00 PM

── 大学の外/哲学の地下
・西山雄二(監督 / 哲学)平井玄(音楽批評)、白石嘉治(上智大学)
・1月25日(月)上映=19:00~20:35 / 討論=20:45~22:00
・高円寺・素人の乱12号店・北中ホール (地図
・資料代500円+出来れば投げ銭

映画『哲学への権利』公式HP ⇒
http://rightphilo.blog112.fc2.com/

1983年、ジャック・デリダらが脱構築の論理をもとにパリに創設した半官半民の独創的な研究教育機関「国際哲学コレージュ」をめぐる初のドキュメンタリー映画。収益性や効率性が追求される現在のグローバル資本主義下において、哲学や文学、芸術などの人文学的なものの可能性をいかなる現場として構想し実践すればよいのか。監督・西山雄二が歴代の議長を含む関係者7名へのインタヴューを通じて、大学、人文学、哲学の現在形と未来形を描き出す。

国際哲学コレージュが受け入れてきた数々の革新は、根底的に変容しつつある世界へと思考をたえず開いてきた。この意味で、映画『哲学への権利』は「世界を変化させる」作業に対するきわめて貴重な貢献である。こうした変化の端緒が開けるのは、「世界」が意味するものの「解釈」を通じて、つまり、「国際」や「哲学」が意味するものの解釈を通じてなのだから。──ジャン=リュック・ナンシー

多種多様な角度からの鑑賞が要求される、哲学に関するたぐい稀な映画。私たちは、現代哲学が引き受けるべき責務を、西洋と非西洋という言説を乗り越えた世界を体現するという現代哲学の責任をたしかに思い出す。──酒井直樹

映画『哲学への権利』は過去の映画ではない。現在の世界における哲学の状況を問いながら、本作品が描き出すさまざまな方向性は、まちがいなく、未来の思考にとっての重大な指針となるだろう。──カトリーヌ・マラブー

YouTube Preview Image

出演:ミシェル・ドゥギー、フランソワ・ヌーデルマン、ブリュノ・クレマン、カトリーヌ・マラブー、フランシスコ・ナイシュタット、ジゼル・ベルクマン、ボヤン・マンチェフ 
音楽:matryoshka (Novel Sounds)
監督:西山雄二
特別協力:国際哲学コレージュ
助成:文部科学省研究費補助金若手B課題番号20720002
後援:東京大学グローバルCOE「共生のための国際哲学教育研究センター(UTCP)」
上映時間:93分 フランス語(日本語字幕付)

都市と新青年たち 社会的地理と運動する欲望

7月 ’09
20
2:00 PM

── ウヨ・フリーターの根拠を抉り取るために

・「秋の嵐」の映像記録 鹿島拾市 speaks
・ドキュメンタリー「新宿1970」 藤田五郎 speaks

・7月20日(月・休日)14~18時
・素人の乱12号店・北中ホール
・資料代500円+出来れば投げ銭

この数年来、フリーター運動、素人の乱、「自由と生存の家」
そして様々なフリースペースを徘徊する訳の分からない人びと、
「新青年/新女性」たちが都心部に現れている。

その一方で、埼玉の蕨で起きた排外デモのような排除の動きも、
ネット社会の巨大なゴミ箱の中から這い出してきた。
私たちの生きる「地理」は今、明らかに変貌しようとしている。

68年世代には理解できない少年・少女たちの運動が都市の路上に現れたのは、
1980年代終わりの「秋の嵐」からだったと思う。
彼らが出没した原宿は、当時半蔵門線が関東のディープ北部まで開通したばかり。

そのラインに乗って、郊外の低所得ローティーンたちが「竹の子族」やpunksとして集まり、
歩行者天国では隣にイラン人たちの一時的なコミュニティも生まれていたのである。
それでも竹の子族や家出少女たちは、中東から来た人たちを叩き出そうとはしなかった。

無惨な原理主義と化した「68年」の残照が消えた頃、新しい地理の運動が現れる。
しかし、「68年」そのものが新宿を中心とした「新青年/新女性」たちの大爆発だったのである。
新宿ー原宿ー高円寺と、大きく湾曲する都市空間の中で欲望する運動は動き続ける。

「1970年」の1年間で急激に変貌する新宿の街を撮ったNHKドキュメンタリーや、
「秋の嵐」による原宿路上でのスピーカーズ・コーナーを記録した80年代の映像を見ながら、
「ウヨ・フリーター」が出現する根拠を思い切り深く抉り取りたい。

谷川雁と竹中労

6月 ’09
29
7:00 PM

───〈うた〉は殲滅されたのか?「日本の歌」から「日本禁歌集」へ

神谷一義(off noteレーベル主宰)+平井玄+本山謙二

・6月29日 19~21時
・素人の乱12号店・高円寺北中ホール
・資料代500円+投げ銭(自由意思)

「動乱の詩人」谷川雁が、筑豊の坑底に逆巻く粉塵のように甦ろうとしている。
『谷川雁セレクション』(日本経済評論社)が刊行され、道の手帖『谷川雁』(河出書房新社)が刊行された。
そして歌に執心したもう一人の動乱思想家、竹中労による1969年の録音記録集「日本禁歌集」全5巻(off note)も復刻されている。
  
「ある時ある場所で、私たちの皮膚を全開放する肉声」(雁)は、一体、いつどのようにして殲滅されたのか?
私たちは今こそ「動乱の歌」を必要としている。

『日本禁歌集ブックレット』の刊行を機に、鎮圧され埋葬された歌声を聴きながら、1960年の谷川雁による「日本の歌」論から、60~70年代の竹中による禁歌から琉歌への運動までを、off noteレーベルを主宰する神谷一義とともに語り合いたい。

パリは燃えているか?

4月 ’09
20
7:00 PM

──パリ大学占拠レポート
4月20日(月)19時より
素人の乱12号店北中ホール
資料代500円+できたら投げ銭

土屋和之(パリ第4大学大学院生、スカイプ中継参加)
岡山 茂(早稲田大学教員)
白石嘉治(上智大学非常勤講師)
谷口清彦(パリ第4大学大学院生) 
コーディネート:井形和正(一橋大学大学院生)


フランスでは現在、68年五月革命より長いと言われる、大学関係者によるストライキとデモが行われています。

これはサルコジ政権の経済政策や教育「改革」に反発する動きで、多くの大学では教職員を中心として無期限ストライキが続いています。軌を一にして8つの労組が呼びかけたゼネストはフランス全土に広がり、500万人が参加したと伝えられます。また全国195か所で集会とデモが行なわれ、250万人の労働者・市民が参加したと報じられています。高等教育部門について、サルコジは「全国大学評議会(Conseil national des universites)」が現在持っている権限を大幅に縮小しようとする「改革」を打ち出しました。高等教育の自由と研究の自立の原則は教員・研究者に特別な地位を保証をしているわけですが、この「全国大学評議会」は、教員・研究員の採用と昇進について意見を述べる専門ごとに分かれた全国レベルの評議会です。その地位や権限を縮小して各大学の学長に人事の決定権を与えようとする画策に対して、大学教員や研究者が叛旗を翻しているという現状です。

また、このストライキは、非常勤講師の首切りに対して常勤の教員が支援したとも聞いています。これは東大、京大、琉球大など日本の大学での状況と酷似しています。このように伝聞調にならざるを得ないのは、日本ではこの問題がほとんど報じられていないことにも因ります。日本に伝わってくる情報は余りに少なく、私たちは「蚊帳の外」に置かれた状態です。このようなフランスでの状況について、フランスからはパリ在住の土屋和之さん、日本からは『現代思想』4月号でストライキについて書かれた白石嘉治さんと谷口清彦さん、および岡山茂さん(アレゼール日本事務局長)を招いて、スカイプによる実況中継で語っていただきます。フランスの状況は対岸の火事ではありません。

多数の方々のご参加をお待ちしています。

参考:
http://daigakuseishiwomaku.blogspot.com/ (大学生詩を撒く)
http://www.emancipating-education-for-all.org/ (Emancipating Education For All)
http://www.edu-factory.org/edu15/ (EduFactory)
http://www.vagueeuropeenne.fr/ (Vague européenne – Louvain2009)
http://www.sauvonslarecherche.fr/ (Sauvons la recherche)
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資本主義解体講座

3月 ’09
28
2:00 PM

「新自由主義は終わるのか?」
───『金融危機の資本論』(本山美彦+萱野稔人)から

萱野稔人(哲学)+山口素明(フリーター労組)
コーディネート:平井玄

・ 3月28日(土)14時から
・素人の乱12号店 北中ホール
・資料代500円+できたら投げ銭


貧乏人は生き延びることができるのか?そんな言葉がこの身に食い込む。
今、私たちはかつて経験したことのない「時間」を生きている。
製造業の派遣切りや正社員削減ばかりがメディアで取り沙汰された。
だが彼らの行き着く先、都心部フリーターこそ食えない。
1月から仕事がゾッとするほど激減した。

月10日以上仕事のある者など、周りにはまったくいない。
1月はまだ去年の蓄えがあった。2月になると、ATMが吐き出す
残高記録を見るたびに痩せていく数字が眼に痛痒い。
やってくる春のことなど考えたくもない。彼らのメールで囁かれるのは、
「これがいつまで続くのか?」ということばかりだ。

終電が終わった新宿駅の地下に行けば、まだ油染みの少ないジャンパー
で段ボール1枚持って寝場所を探す人たちに会うことができる。
JRから地下鉄へ向かう通路の脇で、邪魔にならないように縦に並んで寝る。
これまで見たこともなかったその「縦」の列が日ごとに長くなる。
ハウスの作り方を、この元派遣や元フリーターたちが覚えるのは早いだろう。

毎日毎日、アパートの部屋で携帯を握りしめながら就活と失職を繰り返す
女たちや男たち、食い物を探して街の隙間から隙間へと身を隠すように移動する
人間たちの姿を、当局者はどうカウントするというのか?
この国が発表する統計数字は人を騙すためにある。
目の前で地下に流れ込む人間たちの濁流こそが、今起きていることである。

これは大地震や巨大津波のような、どうにもならない「自然災害」なのか。
「百年に一度の大恐慌」とは、そんな「自然循環」の幻に人を閉じこめる言葉。
「恐慌、貧困、危機」とタイトルされた本はみな、企業タワーの最上階でエリー
トたちが自分のために語る言葉か、「這いつくばってどうにかやり過ごせ」とい
う奴隷の言葉で書かれている。貧乏人にはブックオフで買う気も起こらない。

2年前まで院卒フリーターだった萱野稔人が、68年を経験した経済学者である
本山美彦と語り合った『金融危機の資本論』は、この閉じた「時間」をこじ開け
ようとしている。今はちょっとした「調整」の時、と値の下がったネオリベ株に
しがみつく亡者どもと、生き延びるための具体性になかなか手の届かない
「プレカリアート運動」との間に、きわどい「逃げ道」を作り出そうとしている。

この落ちていく「時間」は、どこから来たどんな時間なのか?
貧乏人たちは、この「時間」をどう生き延びたらいいのか?
語られる「アジアに開かれた経済的ナショナリズム」はどんな「迂回」なのか。
そこに危険はないのか。その先にどんな未来があるのか。

萱野稔人によるこうした提起は、新自由主義にぶつかった晩年のピエール・
ブルデューが抱いた強い危機感を思わせる。腹の減った者たちは、このヤバさを
何よりもまず共有するだろう。食えなければ死ぬからだ。
ここから議論を始めよう。

私たちの友人が投げかけたこの貴重な提起について、
フリーター労組を担ってきた山口素明と共にしぶとく語り合いたい。

(平井玄 参照→http://booklog.kinokuniya.co.jp/

ローカル・ミュージック フランスから日本へ

1月 ’09
24
7:00 PM

ローカル・ミュージック。それはとりあえず地方の音楽だが、今日的なローカルは、郊外や都市の内部にも現れる。それは、鳴ってみて初めてその場所の必然性が意識されるような「場の音楽」であるだろう。主な拠点は、実体不明の権力に支配されている。一般的な舞台は、電子空間のなかに追いやられ、囲われて、拍手喝采は届かない。そう、今日のローカル・ミュージックは、マス・メディアに見過ごされた素晴らしき音楽の名前でもあるのだ。

今回は、主に南フランスで盛んなローカル・ミュージックを紹介したい。音楽を聞くだけでなく、歌詞も訳して読んでみたい。境界線は、単に越えるのではなく、引き直すことで相対化しよう。そうしてできた、多分に想像的な共同体を、いまや死に体となった既存の共同体への問題提起とする。そこまですれば、私たちの文化の現在形が明らかになるだろう。

当日は、現代日本のローカル・ミュージックにも注目したいと思います。皆さん、これぞローカルな一曲を披露してみませんか? 時間の許す限り、対応させていただきます。
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表現、排除、公共性

10月 ’08
25
7:00 PM

■にしむ(246)くサムライ、柿むく季節、種まく246表現者会議と現在の収穫。
   〜表現、排除、公共性

10月25日(土) この夜、地下大学に「246表現者会議」をインストール!
渋谷の路上で段ボールを敷きながらオープンミーティングを行っている「246表現者会議」が、高円寺にやって来る!
この夜は講義ではなく、みんなで段ボールに座り、車座になって議論を行います。
アートについて、排除について、都市について、再開発について、ダラダラとそしてガッツリと、会議=「場」を共有しよう!

ゲスト: 小川てつオ (246表現者会議発起人、エノアール)
     武盾一郎 (246表現者会議発起人・画家)
     いちむらみさこ (エノアール)
      ……その他大勢(?)

■日時: 10月25日(土) 19:00〜21:00 その後ダラダラ交流会(?)
■会場: 高円寺,素人の乱12号店(仮称:エンジョイ北中ホール)
      http://keita.trio4.nobody.jp/shop/12/map.html
■料金: 500円+投げ銭

ちなみに11/1(土)〜30(日)には、新宿ルミネから退店勧告を受けてるビア&カフェBERGで、『246表現者会議展』が開催されます。渋谷・新宿・高円寺を繋いじゃえ!

大学の未来

9月 ’08
20
7:00 PM

大学の未来——「研究空間スユ+ノモ」(ソウル)×「条件なき大学」(デリ
ダ)×「地下大学」(高円寺)=?
9月20日(土):19時@素人の乱12号店・北中ホール

講師:西山雄二(東京大学UTCP http://utcp.c.u-tokyo.ac.jp/)
参考文献:『現代思想 2008年9月号 特集:大学の困難』(青土社)
要旨:
博士号を取得したものの就職先がない「高学歴ワーキングプア」たちが創設した、大
衆に開かれた研究教育のための自律的な生活共同体「研究空間スユ+ノモ」@韓国・
ソウル。本発表では、動画資料を交えて「スユ+ノモ」の創造的な挑戦について報告
をおこない、ジャック・デリダの大学論を踏まえつつ、日本の大学や研究教育の可能
性をめぐって討議をおこなう。

反東京論=反ヒロシマ論

8月 ’08
14
5:00 PM

さて、来る木曜日の「地下大学」は、本山の仕切りで行います!
講師は、待ちに待った、広島からのゲスト。そう!東琢磨さんです。
東さんへは、反東京論をお願いしました。
すると、反東京論=反ヒロシマ論、という感じで。
もろもろ交錯させながら情報交換など、できればと。
という返事がありました。
また、東さんも、広島にて、「シャリバリ地下大学」を開催
されています。ということで、今回は、地下つながりでも、
あります。
楽しい会になると思いますので、ご参加のほどよろしく
お願いします。

日時:8/14(木)19時@素人の乱12号店
講師:東琢磨
テーマ:反東京論=反ヒロシマ論
料金:資料代500円+投げ銭

☆講師プロフィール
1964年広島県生まれ。音楽・文化批評家。2005年に本拠を東京から故郷広島に移す。
著書に『全?世界音楽論』(青土社、2003)、『おんなうた』(インパクト出版会、2004)、
『違和感感受装置』(冬弓社、2004)、『ヒロシマ独立論』(青土社、2007)など。

地下大学東京─秋葉原で起きたこと

7月 ’08
1
6:30 PM

6月8日の白昼、秋葉原中央通りの路上ではいったい何が起きたのか?
120秒の間に、残酷な形で交錯したものは何だったのか?

青森に生まれ、各地の派遣「飯場」を転々とした末に、静岡からあの街に現れたKは、
ちょうど40年前に4人を射殺し、遂に刑死したNを呼び戻した。
彼の『無知の涙』が読まれているという。

「あの場所」は、なぜ2キロ西にある水道橋・トヨタ東京本社ではなかったのか?
あるいは3キロ南の丸の内・三菱村でも、5キロ西の新宿・東京都庁でもなかったのか?

大阪では、野宿する人たちや日雇い労働者への不当な逮捕が相次ぐ中、
釜が崎で警察との小競り合いが続いている。
90年前、富山の港町・魚津で女たちが生きるために米倉庫を襲ったのは暑い7月である。その闘いは「米騒動」と呼ばれた。

そして命を落とした人たちの一人、東京芸術大学の女子学生は、3月に行われた
ネグリ招聘(未遂)イベントを知っていただろう。

──あの場所にやって来たKと、そこで殺された人々に
集中したあらゆる動線と、そこから伸びていくものについて
徹底討論したい。
(続きを読む…)

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