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鹿島拾市

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宮崎滔天の煩悶 明治版「左か右か」「連帯か侵略か」の別れ道

地下大学2012夏 1/3
鹿島拾市(元 秋の嵐)

熊本の自由民権一家の末弟「宮崎寅蔵」が生まれたのは維新から3年後。
若き寅蔵は、西南戦争で民権派として死んだ長兄の背を見て育つ、
そして「滔天」と名乗り、中国に「回天」を起こすため江南の地を飛び回った。

初心で涙もろい明治の青年寅蔵こそ、我らの「同時代人」である。
「浪曲師」になったあの髭男は、いったいどんな奴だったのか?
脱原発の大波に溺れつつ、「未来の明治」に飛んで考える。

【日時】7月18日(水)19時より
【場所】素人の乱12号店・きたなかホール(高円寺)
杉並区高円寺北3丁目8-12 フデノビル2F 奥の部屋
(北中通り沿いアヤマ接骨院脇の階段を昇って奥)
http://trio4.nobody.jp/keita/shop/12/map.html
【料金】資料代500円+投げ銭(自由意思)

地下大学2012夏

■「過去」に向かって前進する───
路地裏の「わけの分からない蜂起」は続く!

1)7月18日(水)19時より
「宮崎滔天の煩悶 明治版「左か右か」「連帯か侵略か」の別れ道」
・鹿島拾市(元 秋の嵐)

2)8月9日(木)19時より
「新たなサークル運動時代が来た! 自由民権、1950年代、そして脱原発」
・池上善彦(前「現代思想」誌編集長)

3)8月未定(木)19時より
  喜安朗(フランス社会労働史)

都市と新青年たち 社会的地理と運動する欲望

── ウヨ・フリーターの根拠を抉り取るために

・「秋の嵐」の映像記録 鹿島拾市 speaks
・ドキュメンタリー「新宿1970」 藤田五郎 speaks

・7月20日(月・休日)14~18時
・素人の乱12号店・北中ホール
・資料代500円+出来れば投げ銭

この数年来、フリーター運動、素人の乱、「自由と生存の家」
そして様々なフリースペースを徘徊する訳の分からない人びと、
「新青年/新女性」たちが都心部に現れている。

その一方で、埼玉の蕨で起きた排外デモのような排除の動きも、
ネット社会の巨大なゴミ箱の中から這い出してきた。
私たちの生きる「地理」は今、明らかに変貌しようとしている。

68年世代には理解できない少年・少女たちの運動が都市の路上に現れたのは、
1980年代終わりの「秋の嵐」からだったと思う。
彼らが出没した原宿は、当時半蔵門線が関東のディープ北部まで開通したばかり。

そのラインに乗って、郊外の低所得ローティーンたちが「竹の子族」やpunksとして集まり、
歩行者天国では隣にイラン人たちの一時的なコミュニティも生まれていたのである。
それでも竹の子族や家出少女たちは、中東から来た人たちを叩き出そうとはしなかった。

無惨な原理主義と化した「68年」の残照が消えた頃、新しい地理の運動が現れる。
しかし、「68年」そのものが新宿を中心とした「新青年/新女性」たちの大爆発だったのである。
新宿ー原宿ー高円寺と、大きく湾曲する都市空間の中で欲望する運動は動き続ける。

「1970年」の1年間で急激に変貌する新宿の街を撮ったNHKドキュメンタリーや、
「秋の嵐」による原宿路上でのスピーカーズ・コーナーを記録した80年代の映像を見ながら、
「ウヨ・フリーター」が出現する根拠を思い切り深く抉り取りたい。